結晶化している蜂蜜

蜂蜜の気になる性質「結晶化」について調べてみた

冬に蜂蜜を食べようとしたら、白い粒々のようなものが…これってカビ?劣化?それとも腐っているの?
これって蜂蜜のあるあるですよね。

どうして蜂蜜が白くなってしまうの?品質的に問題ないの?どうやったら元の状態に戻せるの?
そんな疑問にお答えしたいと思います!

蜂蜜の結晶化とはどういうこと!?

蜂蜜が白くなるのはどうして?

蜂蜜が白く固まってしまう現象、それはカビでも劣化でも腐敗でもなく、ただ単に蜂蜜が結晶化してしまっただけなんです。低温条件下で白く固まってしまうことを「結晶化」すると言いますが、結晶化は蜂蜜本来の特性でもあります。

気温が15℃くらいになると徐々に蜂蜜の結晶化が始まります。最初は白い粒々だけだったのが、やがてそれが広がっていき、放っておくと蜂蜜の全てがクリーム状に白く固まってしまったり、結晶粒の荒いザラザラした状態になってしまったりすることもあります。

もう食べちゃダメ?結晶化した蜂蜜の品質について☆

美しい金色の蜂蜜が結晶化して固まってしまうと、何だか別の食べ物になってしまったような気がしてしまいますが、結晶化した蜂蜜はもう食べられないのでしょうか。

実は蜂蜜が結晶化しても、ブドウ糖が結晶化するだけなので、味や栄養など品質には全く問題がないのです。むしろじゃりじゃりした食感を好んで敢えて結晶化した蜂蜜を好む方もいるくらいです。

結晶化が起こるメカニズム

そもそも蜂蜜ってどうやってできるの?

そもそも蜂蜜はミツバチが花の蜜を集めたものからできています。ということは人間が大量の花を集めてその蜜だけを取れば蜂蜜ができるのでは?という疑問が浮かんできますね。けれども残念ながらそれでは蜂蜜を作ることはできません。

ミツバチは花から蜜を吸ったあと、自分の蜜袋に貯蔵します。巣の中で何度かその蜜を移動させるのですが、蜜袋に蜜を出し入れする際に数種類の酵素と混ぜて行きます。そうすることで蜜は化学反応を起こして蜂蜜になっていくのです。

ハチミツ作りについて知りたい!という方は、こちらへどうぞ

蜂蜜の結晶化の原因って!?

蜂蜜の中には各種栄養素を含む花粉が含まれており、蜂蜜の結晶はこの花粉を核にして蜂蜜に含まれるブドウ糖が白く結晶化していくのです。

蜂蜜の成分の多くを占めるのがブドウ糖と果糖で、ブドウ糖が多い蜂蜜(菜の花、みかん、レンゲなど)ほど結晶化しやすく、果糖が多い蜂蜜(アカシヤなど)ほど結晶化しにくくなります。また水分を多く含んだ蜂蜜も結晶化しにくいです。

結晶化した時に上手く溶かす方法

結晶を溶かす際に気をつけること…

種類にもよりますが、低温になると結晶化が始まる蜂蜜は、逆に温めれば結晶を失くすことができます。ただし60度以上になると蜂蜜の成分が壊れてしまうので、せっかくの蜂蜜の栄養や風味が損なわれてしまう恐れがあります。溶かす際の温度には注意しましょう。

蜂蜜を溶かす手順

それでは結晶を溶かす手順です。

1.まずは結晶化した蜂蜜が入るくらいの鍋を準備し、底板もしくは平皿を置きます。
2.そこに40度から50度くらいのお湯をはり、蓋を開けた蜂蜜の容器を入れます。(このとき、お湯が中に入らないように注意しましょう)
3.木のスプーン(金属のスプーンは蜂蜜が変質してしまうのでNG)を使って蜂蜜をかき混ぜます。
4.結晶化具合にもよりますが、30分~1時間ほどで元の状態に戻るでしょう。

このとき重要なのが、結晶が少しでも残っていると、そこから再び結晶化が始まってしまうので、最後まで結晶を溶かすようにしましょう。

湯煎は面倒!ちょっとだけ結晶化を何とかしたい!

ビンやボトルごと湯煎をするのはちょっと面倒…今使いたい分だけ結晶を溶かせればいいんだけど…。

そんな人には電子レンジの使用をオススメします。ただしビンやボトルごと電子レンジにかけると、ビンが割れたりボトルが融解・発火したりと大変危険です。そのとき使用する分だけ別容器に移して溶かすようにしましょう。
加熱し過ぎると成分が変化してしまうので、数秒ずつ様子を見ながらレンジで温めるとよいでしょう。

まとめ

これで蜂蜜が白くなって固まる謎が解けましたね!

結晶化した蜂蜜もおいしくいただくことはできますが、やはり蜂蜜と言えば美しく黄金に輝くトロリとした液体を想像してしまいます。
もし次に蜂蜜が結晶化しているのを見かけても決して動揺(?)せずに、美味しくそのままいただくか結晶を溶かして使ってみましょう。

ミツバチが作る蜂蜜には、さまざまな効能や不思議が隠されています。その蜂蜜を作っているミツバチの生態を知りたい!という方は以下の記事をどうぞ。

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